オペラ初心者のためのオペラの基礎

オペラ なんだか敷居が高そう、チケットも高そうだし、着ていく服もドレスなんかないし。。。何より外国語も不安なので内容も難しそう。。。

いえそんなことはありません。服装もカジュアルでもOKだし、予めあらすじなどを勉強していけば初めてのオペラ鑑賞でもきっと楽しめます。

初めての国に海外旅行に行くのに、ガイドブックを買って事前に調べていきますよね。せっかく高いお金を出して旅行に行くのですから、限られた時間を120%楽しめるように色々と予定を組んでいきますよね。オペラ鑑賞も同じことです。事前に作品のあらすじを頭に入れて置いたりするだけで、何の予備知識もなくオペラに出かけるのとで満足度合いが違います。


オペラ初心者のためのオペラの基礎の新着情報

アイーダ

ヴェルディ作
初演1871年

アイーダのあらすじと見どころ

ファラオの時代の古代エジプト。 青年将校ラダメス(テノール)は、奴隷のアイーダ(ソプラノ)と恋に落ちている(ラダメスのアリア『清きアイーダ』)が、実はアイーダは、エジプトに敗れたエチオピアの王女だった。

これもラダメスに想いを寄せるエジプトの王女アムネリス(メゾ・ソプラノ)は、二人の仲を疑って嫉妬する。 エチオピアとエジプトが再び戦いを交えると聞いたアイーダは、祖国と恋の間で揺れ動く(アイーダのアリア『勝ちて帰れ』)。

エジプトはまたも勝利した。 勝利の祝典の場で(『凱旋行進曲』)、アイーダは父アモナズロ(バリトン)の姿を捕虜の中に見て動揺する。 一方凱旋将軍となったラメダスは、国王の命令でアムネリスと婚約させられる。

娘の恋を見抜いたアモナズロは、アイーダを脅してラメダスからエジプト軍の進路を聞き出す。 だがアムネリスがその場を目撃していた。 ラメダスは捕えられ、アイーダたちは逃げる。

ラメダスを諦めきれないアムリネスは、自分と結婚すれば命を助けると迫るが、ラメダスは拒絶する(二重唱『すでに神官たちは集まっています』)。

裏切りの罪で、神殿の地下牢送りとなったラダメス。 閉じ込められた彼の目の前に、忍んでいたアイーダが現れた。 あの世での愛を誓う恋人達。 アムネリスは神殿で、ラダメスの冥福を祈る。

「凱旋の場」が有名なスペクタクルオペラで、劇場のオープニングにもよく上演される。 後半は心理劇となり、緊張感を高める。 豪華でいて深い、オペラ中のオペラ。

椿姫

ヴェルディ作
初演 1853年

椿姫のあらすじと見どころ

19世紀のパリ。貧しい生まれから這い上がったヴィオレッタ(ソプラノ)は、夜の世界で名を馳せる高級娼婦。 だが無茶な生活がたたり、肺結核を病んでいた。

そんな彼女に、地方出身の純粋な青年アルフレード(テノール)は一途な思いを寄せる。(ここで『乾杯の歌』)。 アルフレードの偽らない心に打たれたヴィオレッタは贅沢を捨て、彼と同棲する。

だが息子が娼婦に引っ掛けられたと思い込んだアルフレードの父ジェルモン(バリトン)は、二人を放ってはおかなかった。

アルフレードの留守中にジェルモンに別れを強要されたヴィオレッタ(二重唱『神様は私に、天使のような娘を』)は、本当の理由を秘め、アルフレードに別れを告げる。

父親の説得(ジェルモンのアリア『プロヴァンスの海と陸』)も、逆上したアルフレードには通じない。ヴィオレッタが前のパトロンの元に戻ったと誤解したアルフレードは、パーティの席で彼女を侮辱する。

数ヵ月後。ヴィオレッタはもうベッドから起き上がれなくなっていた。 愛の日々を回想し、絶望するヴィオレッタ(アリア『過ぎ去りし日』)。そこへ、真実を知ったアルフレードが駆け込んできた。

ジェルモンも現れ、非礼を詫びる。 しかし、全ては遅かった。 喜びも束の間、ヴィオレッタはアルフレードの腕の中で息絶える。

原題は『ラ・トラヴィアータ(=道を誤った女)』。 娼婦という汚れた存在でも人間的であり得るというメッセージが込められた感動的な名作。

オペラ史上初めての『泣けるオペラ』でもある。 出会いの場で歌われる『乾杯の歌』はあまりにも有名。

トューランドット

プッチーニ作
初演 1926年

トューランドットのあらすじと見どころ

伝説の時代の中国、北京。皇女トゥーランドット(ソプラノ)は、求婚者に謎をかけ、解けないと殺してしまう恐怖の姫君。

放浪しているダッタン国の王子カラフ(テノール)は、生き別れになった父のティムール(バリトン)と再会。だが、トゥーランドットに心を奪われたカラフは、ティムールや女奴隷リュー(ソプラノ)の制止も聞かず、謎解きに挑む。

トゥーランドットの出した三つの謎をカラフは見事に解いた。うろたえるトゥーランドットに、カラフは自分の名前を当てれば命を差し出すと告げる。 勝利の予感に浸るカラフ(カラフのアリア『誰も寝てはならぬ』)。

カラフを密かに思うリューは、彼の名を知るのは自分だけだと主張し、自ら命を絶ってしまう(リューのアリア『氷のような姫君の心も』)。動揺するトューランドットに、口づけするカラフ。トューランドットは一同を集め、カラフの名は「愛」だと叫ぶのだった。

プッチーニの遺した一大スペクタクル・オペラ。

蝶々夫人

プッチーニ作
初演 1904年

蝶々夫人のあらすじと見どころ

19世紀末の日本・長崎。海軍士官のピンカートン(テノール)は、斡旋屋のゴロー(テノール)が仲介した15歳の芸者蝶々さん(ソプラノ)との「結婚」を控えていた。蝶々さんの一途さを知るアメリカ領事のシャープレス(バリトン)は、ピンカートンの軽薄さを危ぶむ。

蝶々さんはピンカートンに夢中だった。 彼女の改宗の事実を知った親族一同は、蝶々さんとの縁を切る。 

悲しみもつかの間、蝶々さんはピンカートンの胸で初夜の慶びに浸る(二重唱『可愛い目をした魅力的な乙女よ』)。

ピンカートンが母国へ戻って3年が過ぎた。 彼の帰りを信じて待つ蝶々さん(蝶々さんのアリア『ある晴れた日に』)。
だが、ようやく戻ったピンカートンは、アメリカ人の妻を連れていた。

ピンカートンとの間にできた子供を渡せと迫られ、観念した蝶々さんは自決する(蝶々さんのアリア『坊や』)。

歓声のマナー

オペラ鑑賞では、拍手と同じく、「ブラヴォー」もオペラそれぞれの作品と演奏形態によってのタイミングがあって、それをはずすとその場の良いムードが壊れてしまうとオペラ通の人は考えることがあるようです。

イタリアでは男性に対しては「Bravo!(ブラヴォー)」
女性には「Brava!(ブラーヴァ)」
複数の相手に対しては「Bravi!(ブラーヴィ)」というように
男性、女性、複数 とそれぞれに合わせて使い分けられているそうです。

拍手のマナー

オペラを初めて見に行く時に難しいのはこの「拍手をいつするか」、ということかもしれません。

オペラに限らず、はじめて出かけるジャンルの芸術鑑賞では、この拍手のタイミングについて暗黙のルールのようなものを理解するのが難しいようです。

オーケストラのコンサートは、全曲が終わった時に拍手をすればよいので、初めてでも「終わり」さえ間違えなければよいのですが、オペラの場合は、要所要所の見せ場の後に拍手が起こります。

例えば、アリアの後だとか、アンサンブルの後などにです。

この拍手のタイミングも大事で、早すぎると音楽の最後が聞こえなくなりますし、遅すぎると間が抜けてしまいます。

アリア(Aria)

オペラで伴奏を伴った独唱で、際立った感情が示されることが多いところ。美しいメロディや、歌手の技量が発揮される高音が用いられるなどのいわゆる聴かせどころ。

アンサンブル(Ensemble)

「ともに」という意味で。オペラについては二人以上の重唱を指します。 三重唱・四重唱など。

服装 ドレスコード 持ち物

オペラ鑑賞というと男性はタキシード、女性はロングドレス?と思われるかもしれませんが、特別な公演をよほど良い席で見ない限りそこまで正装されている人をこの頃は見かけません。

オペラ鑑賞は長時間になるのであまり堅苦しい恰好は疲れますよね。
でも服装の選択を誤るとちょっと恥ずかしい思いをすることもありますので注意しましょう。

オペラ鑑賞ではどのような価格帯の席で見るかによって服装の選択は変わってきます。
例えば高い席ならば、男性はスーツにネクタイ、女性ならワンピースやスーツなど。
安い価格帯の席であれば、汚れていなければGパンにシャツなどのラフな格好でもNGではありません。

でもせっかくお出かけして最高の芸術作品を観賞する機会なのですからカジュアルな中でもおしゃれをして気分を高めたいですよね。
男性ならネクタイはともかくジャケットをはおる程度、女性ならちょっとしたワンピースにアクセサリーやストールで花を添えるなど、おしゃれなカジュアルを目指しましょう。

オペラ鑑賞での持ち物

オペラ鑑賞はチケットさえあれば楽しめますが、せっかくなのでオペラグラスがあった方が歌手の表情も楽しめて良いでしょう。

会場でも販売されています。

オペラとオペレッタの違い

オペラはまず神話を題材にしたものからはじまったと言われています。そのため、真面目な題材を扱うオペラ・セリア(正歌劇)から始まりました。

オペラ・セリアの幕の間の息抜きとした幕間劇(まくあいげき)として、喜劇的な題材を用いた短い喜劇オペラ・ブッファが併演されるようになりました。

能でいえば狂言のようなものですね。

このオペラブッファが後にオペレッタとなりました。

オペレッタは音楽と台詞とで組み立てられた音楽劇で、オペラブッファを前身としているだけあって、ドラマが必要以上にシリアスで重苦しいものになることがありません。観客の笑いと涙を誘いつつ、人生の機敏をセンシティブに描き出すのを身上としているのです。

オペレッタは一見、おちゃらけた内容のドラマを甘美で軽快な音楽でまとめているようでいて、その中に人生の醍醐味を込めたあたりが魅力といえます。

このオペレッタがイギリスへ渡り、ミュージカルへと変貌をします。
そしてさらにミュージカルが大西洋を渡り、アメリカで花開き、20世紀の一大商業音楽劇として確立されてゆきました。

オペラの歴史

オペラの誕生は16世紀が終わるころ、ルネサンスが終わり、バロック芸術が盛んになろうとする頃のフィレンツェで誕生しました。
ルネサンス全体も復興がキーワードだったように、オペラも創造しようとして生まれたのではなく、復興しようとして生まれました。

1600年、日本では関ヶ原で天下分け目の戦いが繰り広げられているころ、イタリア フィレンツェのピッティ宮殿で、メディチ家のマリア(マリードメディシス)とフランス王アンリ4世の婚礼を祝う宴で『エウリディーチェ』が上演されました。

これが現存する最古のオペラと考えられています。

オペラって何

オペラは総合芸術とよく言われます。演劇・音楽・美術がミックスされて総合的に作り上げられる舞台芸術作品だからです。

オペラの音楽一つとってみても多くの独唱者、オーケストラ、コーラス、指揮者が必要ですし、オペラ舞台の美術面についても、大道具や小道具、衣裳・メイクから照明まで、すべてが舞台芸術として高度に発達したものを求められます。

オペラはおよそ舞台芸術としてはこれ以上の規模はないほど、大規模な芸術作品です。

オペラの構成

オペラは歌い演じることによってドラマが進行するという形式の音楽劇です。 

オペラの役は声の種類でタイプがきっちりと分かれています。
女性の高い声のソプラノ、低い声のメゾ・ソプラノとかアルト、男性のほうは、高い声のテノール、低い声のバリトン、バスがあります。

さらに同じテノールでも軽い声のレッジェーロがあれば力強い声のスピントなど。こういうさまざまな声の違いがあります。

オペラは台詞を歌いながら語る、という姿勢で、歌の旋律の中で、その歌詞の抑揚やアクセントの位置などによって表現しています。もちろん歌の旋律だけで表現するのではなく、オペラのオーケストラやその他、演奏者すべてで全体として表現されます。

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