椿姫
ヴェルディ作
初演 1853年
椿姫のあらすじと見どころ
19世紀のパリ。貧しい生まれから這い上がったヴィオレッタ(ソプラノ)は、夜の世界で名を馳せる高級娼婦。 だが無茶な生活がたたり、肺結核を病んでいた。
そんな彼女に、地方出身の純粋な青年アルフレード(テノール)は一途な思いを寄せる。(ここで『乾杯の歌』)。 アルフレードの偽らない心に打たれたヴィオレッタは贅沢を捨て、彼と同棲する。
だが息子が娼婦に引っ掛けられたと思い込んだアルフレードの父ジェルモン(バリトン)は、二人を放ってはおかなかった。
アルフレードの留守中にジェルモンに別れを強要されたヴィオレッタ(二重唱『神様は私に、天使のような娘を』)は、本当の理由を秘め、アルフレードに別れを告げる。
父親の説得(ジェルモンのアリア『プロヴァンスの海と陸』)も、逆上したアルフレードには通じない。ヴィオレッタが前のパトロンの元に戻ったと誤解したアルフレードは、パーティの席で彼女を侮辱する。
数ヵ月後。ヴィオレッタはもうベッドから起き上がれなくなっていた。 愛の日々を回想し、絶望するヴィオレッタ(アリア『過ぎ去りし日』)。そこへ、真実を知ったアルフレードが駆け込んできた。
ジェルモンも現れ、非礼を詫びる。 しかし、全ては遅かった。 喜びも束の間、ヴィオレッタはアルフレードの腕の中で息絶える。
原題は『ラ・トラヴィアータ(=道を誤った女)』。 娼婦という汚れた存在でも人間的であり得るというメッセージが込められた感動的な名作。
オペラ史上初めての『泣けるオペラ』でもある。 出会いの場で歌われる『乾杯の歌』はあまりにも有名。
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